「シートアレンジも出来なさそうだし、ルーミーで車中泊なんて無理じゃないの?」。
そう感じている人も多いのではないでしょうか。
5人乗りコンパクトカーのトヨタ「ルーミー」。
スペック上では排気量が「1000㏄」とあるので、グループ的には普通車になります。
でも、ボディーの大きさを見ると、タントやN-BOXよりか少し大きいくらいで「軽自動車」にも見えませんか?
先日、あき坊は宮崎市内にあるトヨタカローラ店さんでルーミーの試乗をさせてもらいました。
結論から言うと、車中泊できるだけの広さ(スペース)はルーミーにも十分あります!
ということで今回は、トヨタルーミーの車中泊とシートアレンジの使い勝手について、試乗の体験を交えながら紹介していこうと思います。
トヨタルーミーで車中泊は出来るの?室内空間の広さ/サイズは?

あき坊が試乗させてもらったルーミーは「カスタムG」のグレードです。
ボディーカラーは赤ピンク色をした「マゼンタベリーメタリックマイカ」。
なかなか見かけない派手な色をしていたので、走行中もかなり目立ちながら走っていた思いますよ(笑)
という話は置いといて…
「ルーミーでも車中泊はできる!」と言ったものの、おそらくまだ、信用していませんよね?
実際に、シートを倒して寝転がっている写真を見せたわけでもありませんしね…(苦笑)
ということで最初に、あき坊が撮影した「ルーミーで車中泊ができる」という証拠写真をお見せしようと思います!^^
まずは、こちらの写真をご覧ください↓
<1枚の写真>

状況を説明すると…
ルーミーのシートアレンジで「2列目(リアシート)をフルフラット」にして、あき坊本人が寝転がっている写真です。
ちなみに、あき坊の身長は「174㎝」くらい。
リラックスして真っすぐな状態で寝転がると、つま先が少しルーミーの車内からはみ出る感じがありました。
それなら、もう一枚の写真はどうでしょうか。
<2枚目の写真>

今度は2列目(リアシート)を前に倒して、あき坊が「斜め」に寝転がっている写真です。
これだと、174㎝のあき坊の体がルーミーの車内にスッポリ収まっていますね!
どうでしたか?
証拠写真をみて、ルーミーでも車中泊ができるんだって事を信じてくれましたか?
少し窮屈感があるように見えたかもしれませんが、十分に車中泊が出来そうな感じはありましたよね。
それに何より、これはまだルーミーの後部座席。
つまり、「2列目のみをフルフラットにしているだけ」なのです!
1列目の運転席と助手席のシートは倒していません。
下の写真のように、すべての座席を倒すことができるので。

そう考えると…
コンパクトカーのルーミーでも、車中泊は全然イケます!^^
ルーミーで車中泊はできる!室内空間の広さ(サイズ)はどのくらい?
室内空間の広さ(サイズ)も紹介しておくと。
ルーミーの室内寸法は、
-
- 室内長 2,180㎜
- 室内幅 1,480㎜
- 室内高 1,355㎜
このようになっていました。

室内長に関して言うと、あき坊が思っていたよりも広くて驚きでした。
寸法を見ても、2メートル以上の空間がありますし。
身長が180㎝くらいある人でも、ルーミーでの車中泊はできるのかなと思います。
全座席のシートを倒せば、横幅も「150㎝」近くあります。
「運転席側」と「助手席側」という感じで、ルーミーの室内を2つに分ければ、「大人2名まで」なら車中泊も可能です。
あ、女性2人でも、男性2人でも、夫婦や恋人同士でも、という意味です(笑)
ま、ガタイの良い男性2人だったり、2名以上の車中泊となると、ちょっと難しいかもしれませんが…
「広い空間をくつろぎたいよ!」という人には、誰かと一緒にとかじゃなくて、1人で車中泊するほうが良いかもです。
室内の高さについてなのですが、室内高は最大で「135.5㎝」ありました。
ということは、全座席のフルフラット仕様にすると、シート分の厚みを引いて考えないといけません。
あき坊が試乗した感じだと、おそらく20㎝くらいはシートの厚みがあったと思うので。
そのことを考えると、実質、「110㎝前後」がルーミーで車中泊をするときの室内高になるのかなと。
174㎝のあき坊が座っても、天井に頭が当たることはなかったので、広さ(サイズ)に関しては安心してください^^
参考記事⇒ルーミーか軽自動車どちらが良いのか迷う!普通車コンパクトカーの良さってなんだ?
トヨタルーミーで車中泊がしたい!車内を改造する必要はあるの?
ここまでの話で、おそらく、「トヨタルーミーでも車中泊ができる」という事が分かってもらえたんじゃないでしょうか。
でも、「やっぱりルーミーで車中泊をするなら改造が必要になるのでは…」。
そう感じている人もいるかもしれません。
確かに、車中泊用にルーミーの内装を改造したほうが、より快適な寝泊まりができるようになるはずです。
キャンピングカーのような特注のベッドキッドが付いていると、それはもう最高ですからね^^
ですが、現実的に考えて、ルーミーを車中泊用に改造するためには費用がかかりますよね。
簡単にですけど、あき坊が調べてみたところ、ベッドキッドを設置するだけでも10万円くらいはかかっていました。
となると、ルーミーの基本の車体価格(+オプション)にベッドキッド代…
購入時の負担も、かなり大きくなってしまいませんか?
あ、もちろん、「それくらい気にしないよ!」っていう方は全然改造してもらっても良いと思います。
でも、「改造をしなくても車中泊ができる」という事を知っているあき坊からすると…
ルーミーを改造するなら、車中泊用のちょっと質の良いマットを揃えたほうがお得なのかなと思ったところです。
マットであれば、内装自体は変わりませんし、車中泊をするときだけに使えばいいので。
何よりも、絶対に改造をしないとルーミーで車中泊ができないというわけでもありませんしね。
無理をしてまで、そのような事はしなくても良いのかなと思います。
ルーミーのシートアレンジが凄い!使い勝手の良さはどう?
先日、トヨタカローラ店さんにお邪魔させてもらったのですが。
実際にルーミーの試乗をしてみて、「これはスゴい!」とあき坊が感動した出来事がありました。
それは、「シートアレンジのバリエーションの豊富さ」です。
普段は人が座るため専用にある座席なのですが…
先ほどから紹介している車中泊仕様だったり、他にも荷物を積むための仕様に変化したりと。
状況に合わせて、様々なシートアレンジがルーミーでは出来ていました。
ここでは、そんなルーミーの「多彩で使い勝手の良いシートアレンジ」の数々を紹介していきます。
フルフラット

運転席、助手席、後部座席(後席)すべてのシートを倒す「フルフラット」のシートアレンジです。
ルーミーで車中泊をするときには、基本は、この状態で寝泊まりをする感じになります。
ただ、2列目のシートが後ろ向きに70度までしか倒せないので、リクライニングが少し上がった状態になるのが難点です。
2列目(リアシート)を倒す

後部座席をフロントシート側に倒したのが、このシートアレンジです。
実際に広さを確認してみましたが、あき坊がスッポリと寝転がれるくらいの広さがありました。
この状態での車中泊だと体勢的にもちょっとキツイので、主に荷物を乗せる「荷室(荷席)」として使うのをおすすめします。
キャンプなどのアウトドアで使う道具やゴルフバックも余裕で、なんと自転車も積み込めますよ。
2列目(リアシート)を倒す&多機能デッキボードを使用

先ほどのシートアレンジとほとんど変わりはないのですが、ここでは、ルーミーの荷室(荷席)部分にある「多機能デッキボード」を使っています。
これを使用することで、泥の付いた荷物でもシートを汚すことなく置くことが出来ます。
アウトドアを楽しむ前には先ほどのシートアレンジで、楽しんだ後、荷物に土などが付いている時は、このシートアレンジにすると良いかもしれませんね。
2列目(リアシート)の片側の座席のみ倒す

後部座席の助手席側のシートだけを倒したときのシートアレンジになります。
この場合、ルーミーの荷室(荷席)を少し大きくしたような状態で使えるようになるので、大きめの荷物も乗せられます。
また、もう片方の後部座席は、いつも通りに「座席」として使えるため、ルーミーに乗車できる人数も「3名」になります。
助手席と後部座席の片方のみを倒す
このシートアレンジでは、1列目の助手席と、その後ろにある2列目の座席を前に倒して使います。
ひとつ前で紹介したものよりも、さらに荷室の広さが大きくなったイメージです。
車中泊をするときのフルフラットに近い状態なので、2メートルそこそこの長い荷物でも収納できます。
ただし、このシートアレンジだと、助手席が完全に使えなくなります。
2人でお出かけをするなら、運転者以外の人は、2列目のシートに座ることになります。
参考記事⇒【トヨタ】ルーミーの口コミ評価は?試乗で分かった辛口評判の真実とは
ルーミーで車中泊するだけはもったいない!アウトドアにも便利な機能が満載
多彩なシートアレンジのできるルーミーですが…
実は、車中泊だけではなく、キャンプなどのアウトドアでも活躍しそうな便利な機能がたくさん装備されていました。
用途に合わせて使える荷室(荷席)

ルーミーの荷室(荷席)サイズは、
- 荷室長:740㎜
- 荷室幅:1,300㎜
- 荷室高:985㎜
寸法を見てもらうと分かるかもしれませんが、トヨタルーミーの荷室(荷席)はそこまで大きいという感じはありません。
試乗をしたあき坊も、荷室の広さについては「これくらいかな」と感じたところ。
しかし、「用途に合わせてアレンジができる」という使い勝手の良さは、他の車種にはないルーミーの魅力を感じました。
例えば、汚れた荷物を乗せるときには、防汚シートの「多機能デッキボード」がついているので、車内が汚れるのを気にせず置くことができます。
それから、先ほどのデッキボードを跳ね上げて使うと、空間が少し広くなるため、高さのある荷物も置けるようになります。
その他にも、シートアレンジをすると、ルーミーの荷室の活用の幅が広がります。
2列目(リアシート)や助手席を倒せば、小さめのキャンプ用テントくらいなら入ると思います。
小物の収納スペースが多い

試乗をしたときに思ったのですが、トヨタルーミーの車内には至るところに「小物を収納するスペース」がありました。
運転席と助手席にある「ドリンクホルダー」。
後部座席のある「トレイ式デッキサイドトリムポケット」や「買い物フック」など。
お出かけやキャンプのアウトドアの時って、何かと、小物を準備しないといけないこと多いですよね。
そんな時でも、ルーミーくらい収納のスペースが多いと、車内の限られた空間を無駄にせず、乗り降りの邪魔になることなく乗せられると思います。
車中泊のときも、わざわざ小物を移動させる必要もありませんし、置いた場所さえ覚えておけば使いたいときにすぐに取り出せますから。
前後シートの行き来自由にできる「フロントウォークスルー」

トヨタルーミーの運転席と助手席の間には、前列と2列目シートの行き来がしやすい「フロントウォークスルー」があります。
あき坊の感覚ですが、おそらく「20㎝」くらいの幅があったと思います。
実際、あき坊もフロントウォークスルーを体験してみたんですけど、思った以上にスムーズな移動ができたので驚きました。
「いやいや絶対狭いでしょ!」と思っている人もいるかもしれませんが、少なくとも、ルーミーのようなコンパクトカーの他車種よりかは前後の行き来がしやすいのかなと思います。
後部座席に荷物を置いている場合でも、運転席から助手席から、そのまま2列目に移動できるのがイイですよね。
特に冬なんて外が寒いですから、一度外に出てから後席に行くのは面倒なので。
もしフロントウォークスルーとして使用しなければ、この場所に「ゴミ箱」を置いても良いかもしれません。
とにかく、アウトドアの際には活躍しような機能でした。
ルーミーで車中泊をするなら!準備すべき必要最低限のグッズ
ここからは、実際にルーミーで車中泊をする際、必要となる最低限のグッズを紹介していこうと思います。
(※ なお、食事関係やお風呂関係などの準備はできているものとして考えています)
車中泊用マット
ルーミーは車中泊ができる広さはあるのですが、全座席をフルフラットにした場合、どうしてもシートが平らになっていません。
前列と後列のつなぎ部分もデコボコしていますし、シートの凹凸(おうとつ)も気になりました。
まして、あき坊は、わりとフラットな状態にしないと寝付けないタイプの人間です。
でも、そうじゃない人でも、ルーミーで車中泊をするとなれば、やはり「車中泊用マット」があったほうが快適な眠りを手に入れることができると思います。
車中泊でおすすめのマットは「オンリースタイルのマット」です。参考にしてください。
ちなみに、ルーミーの2列目(リアシート)は、リクライニングが完全フラットにはならず、角度が70度までしか倒せません。
その分、少し盛り上がっているので、枕を準備する必要がないのかなと感じました。
寝袋
ルーミーの車中泊では「マットの用意が欠かせない」と言いましたが、春夏秋冬に関わらず、「寝袋」の用意も大切です。
冬の時期に「寝袋」が必要なのは何となく想像がつきますよね。
でも、「気温の高い夏はマットだけで十分じゃないの?」と思った人もいるかもしれません。
しかし、車で一夜を明かすことになれば、夜は気温の高いままかもしれませんが、明け方になると冷え込むことが多いです。
そのため、季節に関係なく、寝袋の準備は必ず済ませておくようにしましょう。
ブランケット/毛布
ブランケットや毛布については、特に「冬の時期」に車中泊をするときの必須アイテム。
寝泊まりの防寒グッズとして使えますし、ルーミーの運転中のひざ掛けとしても活躍してくれます。
アウトドアを楽しむために、薄手のもので良いので「1枚」準備しておくと安心です。
カーテン(サンシェード)
道の駅やサービスエリアで車中泊をする際は、眠りの妨げとなる光を遮断するためにも「カーテン/サンシェード」が便利です。
また、ルーミーでこういう場所に寝泊まりすると、深夜をとわず人の移動があるので、防犯対策としても活躍してくれます。
フロントガラスやサイドガラスには、「カーテン」もしくは「サンシェード」を取り付けておきましょう。
照明グッズ(ランタン/懐中電灯/ヘッドライト)
ルーミーの車中泊では、夜に寝泊まりの準備を始める場合が多いです。
普段の生活なら当たり前のようにある明かりも、車中泊のときには当然ありませんのでかなり不便。
かと言って、車のライトを付けっぱなしにすると、バッテリーが上がって次の日の移動に支障が出てしまいます。
ランタンや懐中電灯、それから、ベッドライトもあると便利ですね。
太陽光で発電した電気を貯めて使うといったライトや、スマホの充電ができるライトもあります。
もしもの事が起こった場合を考えて、ソーラーや手回しで発電ができるものがあると良いかもしれません。
大容量モバイルバッテリー
スマホが普及した今だからこそのグッズ「モバイルバッテリー」の準備は必須です。
1~2回の充電ができるバッテリーもありますが、予備用として容量の大きなバッテリーを揃えておくといいでしょう。
【まとめ】トヨタルーミーの車中泊とシートアレンジについて
「車内空間が狭い」と思われがちなトヨタの人気車種ルーミー。
ですが、内装を見ても、実際にあき坊が試乗した感覚でも、車中泊が出来るだけの広さがありました!
色んなシートアレンジも出来ましたし、アウトドアでも活躍してくれる車だと思います。
フルフラットのそのままの状態でも、寝泊まりすることは可能ですが…
やはり、倒したときにシートの凸凹(おうとつ)が気になったので、個人的には「車中泊用のマット」を敷くのがおすすめです。
これ機に、ルーミーでの車中泊を楽しんでみてください。